Page 611 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼素晴らしいスペイン代表と鹿島の進む道 kanzo98 10/7/8(木) 23:37 ┗Re:素晴らしいスペイン代表と鹿島の進む道 コメット 10/7/9(金) 0:54 ┣Re:素晴らしいスペイン代表と鹿島の進む道 もりお 10/7/9(金) 6:07 ┃ ┗Re:素晴らしいスペイン代表と鹿島の進む道 アント好き 10/7/9(金) 18:14 ┃ ┗Re:素晴らしいスペイン代表と鹿島の進む道 コメット 10/7/9(金) 22:46 ┃ ┗Re:素晴らしいスペイン代表と鹿島の進む道 アント好き 10/7/9(金) 23:08 ┗Re:素晴らしいスペイン代表と鹿島の進む道 kanzo98 10/7/10(土) 10:37 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 素晴らしいスペイン代表と鹿島の進む道 ■名前 : kanzo98 ■日付 : 10/7/8(木) 23:37 -------------------------------------------------------------------------
昨日のスペイン対ドイツの試合、とてもいいものを見せてもらいました。 今回のW杯はいつにもまして、パワープレーがものを言っていたし、日本もどちらかというと、「守ってカウンター」で成績を伸ばしましたから、鹿島のような「つなぐサッカー」はどんどん厳しくなっていくのかな、と思っていました。 少なくとも、主流ではなくなるのかと…… しかし、昨日のスペインは、まさにつなぐサッカーの典型でしたね。教科書のようでした。 ドイツの、「でかくて重くて屈強で、パワー重視でかつ守備重視、反転して速いカウンター、力で上回ると怒涛の攻撃、大量得点」をするサッカーと、 スペインの、「普通の身長で軽めでたおやか、テクニック重視で攻守のバランス重視、ボール支配率を高めてパスをし、遅攻で崩す。余り点を取らない」サッカーとのぶつかり合い。 まさに両極端同士の対決で……本当にサッカーの妙味、うまさ、楽しさ、がたっぷりつまった試合でした。 で、スペイン、鹿島に似てるなあと(笑)。鹿島も、調子よくても、畳み掛けて点をとったりするってのは少ないし、敵をボコボコにするっていうより、やっぱり、全体の調和重視と言う感じですよね。つなぎ重視ですしね。 そのようなスペインが(勿論、鹿島よりずっとうまく、正確なプレーに溢れているわけですが)、あの激しく強いドイツを完全に抑えたのを見たわけで、これは本当に目からウロコだったし、とても嬉しいことでした。鹿島的なもの、鹿島の理想形のようなものが、カウンターサッカーを完全に封印したのですから。私は1日気分がよかったです。 いや、ほんと、すごいなあと思いました。魔法のようでした。あのでかいドイツの選手たちからボールをひょいひょい奪取するし、背は低いのに守れるし。ゴール前にでかいのが5人とかいるのに、細かくちょろちょろとドリブルで入っていくし。何度も何度もDFの網を抜けてシュートしてましたよね(枠には余りいってなくて、それも鹿島っぽいと思いましたが(笑))。ドイツは、ボールを持っても取られてしまって、スピードを上げることが出来ませんでしたよね。 いやー…… 本当に、芸術のようでした。勿論、スペインにも、最低限世界で戦うための獰猛さ、屈強さがありましたが。しかし、獰猛さや屈強さ以上に、美しさがありました。スペインには優勝して欲しい。そして、日本は、やはりあのようなサッカーを目指すべきですね。その為には、まずは鹿島が、そのような連動性、つなぐサッカーを極めるべきだと思いました。本山や野沢が10人いればあんなサッカーができるのかな……(笑)。まあ、こういう繊細なサッカーは、中々成功せず、スペインもいつも苦しんでいるわけですが(ACLで鹿島がうまくいかないのを彷彿とさせますね)、今回は、理想的な状態をみせました。なかなか報われないかもしれませんが、鹿島は、自分たちのサッカーにますます磨きをかけてほしいです。 余談ですが、こういう遅攻・技巧派から、堅守速攻・屈強派へと並べると、次のようになりませんかね。左から右にかけて、どんどん屈強派になっていく。 スペイン>旧ユーゴ>ブラジル>オランダ>フランス・日本>イタリア>スイス・ベルギー・デンマーク>スウェーデン・イングランド>オーストラリア・韓国>アルゼンチン・中国>ドイツ Jリーグだと…… 90年代の磐田>鹿島>川崎・大分>昔のV川崎>清水……>名古屋・横浜・FC東京>……神戸>G大阪>浦和>広島 と、左、真ん中、右と3集団+余りカラーのない没個性クラブ、と言う感じですかね。 やはり、カラーが近い場合には、苦戦する、というのがあると思います。 |
▼kanzo98さん: >で、スペイン、鹿島に似てるなあと(笑)。鹿島も、調子よくても、畳み掛けて点をとったりするってのは少ないし、敵をボコボコにするっていうより、やっぱり、全体の調和重視と言う感じですよね。つなぎ重視ですしね。 うーん、俺はあまり似てるとは感じなかったですけどね。 鹿島も「繋ぐ」意識は高いですが、それだけならスペイン以外にも意識の高い国はありますし、スペインのようにラインを上げまくって、相手の穴を突くのではなく、自ら穴を「作る」スタイルを徹底している国はスペインくらいではないかと思います。ポゼッションの仕方もポジショニング、動き出しを確立し、ワンタッチでこれでもかと繋ぐスタイル。 逆に、オリベイラ鹿島は完全にカウンター主体の効率性を重視した「負けないサッカー」です。状況によってはロングボールもかなり多様しますし、何より相手の隙を突くスタイル。タフに守られ崩せない時はあえて相手に「攻めさせて」カウンターで決めるという「緩急」も持ち味の一つですよね。 鹿島に似ているのは、やはりドゥンガのブラジルだと感じます。強固な守備ブロックを築いて、しっかりゲームコントロールし、個人技を駆使した効率のよいカウンターで射止める。逆にリードを許すと途端に攻めてを失うところも似ていると感じました。 >本当に、芸術のようでした。勿論、スペインにも、最低限世界で戦うための獰猛さ、屈強さがありましたが。しかし、獰猛さや屈強さ以上に、美しさがありました。スペインには優勝して欲しい。 スペインのサッカーは理想系の一つですね。全てを真似る必要はないけれど(ある程度守備を重視するスタイルが鹿島や日本人のスタイルには合ってると思うので)、見習うべき点は多々あると感じます。 ただ、今大会は得点が少ないのが気掛かりですが(研究されてる面もあるか)、ひたすら繋いで相手に攻めさせないところは、まさに「攻撃は最大の防御」の言葉通りのチームだな、と。 |
▼コメットさん: >▼kanzo98さん: >>で、スペイン、鹿島に似てるなあと(笑)。鹿島も、調子よくても、畳み掛けて点をとったりするってのは少ないし、敵をボコボコにするっていうより、やっぱり、全体の調和重視と言う感じですよね。つなぎ重視ですしね。 > >うーん、俺はあまり似てるとは感じなかったですけどね。 >鹿島も「繋ぐ」意識は高いですが、それだけならスペイン以外にも意識の高い国はありますし、スペインのようにラインを上げまくって、相手の穴を突くのではなく、自ら穴を「作る」スタイルを徹底している国はスペインくらいではないかと思います。ポゼッションの仕方もポジショニング、動き出しを確立し、ワンタッチでこれでもかと繋ぐスタイル。 > >逆に、オリベイラ鹿島は完全にカウンター主体の効率性を重視した「負けないサッカー」です。状況によってはロングボールもかなり多様しますし、何より相手の隙を突くスタイル。タフに守られ崩せない時はあえて相手に「攻めさせて」カウンターで決めるという「緩急」も持ち味の一つですよね。 > >鹿島に似ているのは、やはりドゥンガのブラジルだと感じます。強固な守備ブロックを築いて、しっかりゲームコントロールし、個人技を駆使した効率のよいカウンターで射止める。逆にリードを許すと途端に攻めてを失うところも似ていると感じました。 > >>本当に、芸術のようでした。勿論、スペインにも、最低限世界で戦うための獰猛さ、屈強さがありましたが。しかし、獰猛さや屈強さ以上に、美しさがありました。スペインには優勝して欲しい。 > >スペインのサッカーは理想系の一つですね。全てを真似る必要はないけれど(ある程度守備を重視するスタイルが鹿島や日本人のスタイルには合ってると思うので)、見習うべき点は多々あると感じます。 > >ただ、今大会は得点が少ないのが気掛かりですが(研究されてる面もあるか)、ひたすら繋いで相手に攻めさせないところは、まさに「攻撃は最大の防御」の言葉通りのチームだな、と。 鹿島はスペインのサッカーとは全然似てないですよ。 スペインは相手チームが引いて守っても、 細かくパスをつないで切り崩せるし、 今大会ではあまり見られないですがユーロで見せたような縦パス何度か使い、 その縦パスの選択肢を相手チームに意識させて、 マークをずらして切り崩すといったプレーができます。 鹿島は引いてガチガチに守るチームには苦戦します。 ドイツ対スペインの試合に限って言えば、 鹿島と共通点があるのはむしろスペインよりドイツの方かと…。 先制点をとれば、前掛かりになった相手にカウンターから追加点を加え、 強さを見せられるが、先制点を奪われた試合では、 セルビア戦・スペイン戦で見せたように苦戦する。 スペインは点差こそ開かないものの、 どんな相手にも勝ちに行けるサッカーをしてます。 ただ、ユーロのときと比べて、 今大会はイニエスタがボールを持ちすぎている(仲間のいいフォローが少ない)感じがあるのと、イニエスタとビジャの距離が少し離れてるのが気になります。 |
▼もりおさん: 俺も似てると思いませんね。 鹿島は基本的には速攻で相手をねじ伏せる。どちらかというと 今回のドイツですね。(あんなドイツはドイツじゃなーい) 攻撃サッカーの理想形だと思います。でも、あそこまでのパフ ォーマンスを見せてくれたのはドイツ戦だけですよね。 でも、そのスペインのチームカラーというか考え方は見習うべ きです。分かるとは思いますがスペイン代表の試合は、リーガ 最強のバルセロナの色が非常に濃い。その国の一番魅力があ って尚且つ強いチームをお手本にしています。これ以上言う必 要は無いですよね?結果を残したから文句言えないけど。 知ってる人は知ってると思いますがWCUP決勝戦で相対する オランダ スペインは同じ血を受け継ぐチーム同士です。 (オランダも結果を求めるサッカーになってきたらしいけど) 実に興味深い |
▼アント好きさん: >▼もりおさん: >でも、そのスペインのチームカラーというか考え方は見習うべ >きです。分かるとは思いますがスペイン代表の試合は、リーガ >最強のバルセロナの色が非常に濃い。その国の一番魅力があ >って尚且つ強いチームをお手本にしています。これ以上言う必 >要は無いですよね?結果を残したから文句言えないけど。 バルセロナは国内に留まらない強さがある点で異なると思います。ユーロの時は国内では連覇していたがCLでは決勝Tの1回戦敗退のレアル・マドリーからあまり選手は選ばれてませんでした(スタイルの問題もあるでしょうが)。 日本でも、JリーグよりもACLを制した選手がより重視される傾向があります。今大会で言えばセントラルの3選手と、闘莉王がそうですよね。それに元を含む海外組を中心に構成されている。 次期監督が誰になるか分かりませんが、おそらく今後もそういった流れになるのではないかと思います。つまり、これまで通り海外である程度出場している選手が優先されるでしょうし、国内ではACL制覇するチームが出れば、その主力がより注目されるようになるだろう、と。 |
▼コメットさん: >バルセロナは国内に留まらない強さがある点で異なると思います。ユーロの時は国内では連覇していたがCLでは決勝Tの1回戦敗退のレアル・マドリーからあまり選手は選ばれてませんでした(スタイルの問題もあるでしょうが)。 > まー、それはそうですね。プレミアに圧倒される世界サッカーの中で 唯一のスペイン勢でベスト4に数え上げられますからね。 そこまでは考えがいたらなかったかな。 話し代えてSRの西村さんが第4審判としてピッチには立てないものの 日本人として初の決勝に残りました。 WCUPでは審判も各試合で採点されトーナメントチックに生き残ってい くらしい 個人的に好きなタイプの審判です。フィジカルチャージをある程度 認めつつも、悪質と判定すれば即カード。 過去に選手に「○ね」と言った疑惑がある審判ですが今回のWCUPでは 無線で他の審判から励ましを受けるそうですね。毅然とした態度で 笛を吹いてる感じです。 ピーピーすぐとめるサッカーより観ててホントに楽しめる。 |
▼コメットさん: >▼kanzo98さん: >うーん、俺はあまり似てるとは感じなかったですけどね。 >鹿島も「繋ぐ」意識は高いですが、それだけならスペイン以外にも意識の高い国はありますし、スペインのようにラインを上げまくって、相手の穴を突くのではなく、自ら穴を「作る」スタイルを徹底している国はスペインくらいではないかと思います。ポゼッションの仕方もポジショニング、動き出しを確立し、ワンタッチでこれでもかと繋ぐスタイル。 > >逆に、オリベイラ鹿島は完全にカウンター主体の効率性を重視した「負けないサッカー」です。状況によってはロングボールもかなり多様しますし、何より相手の隙を突くスタイル。タフに守られ崩せない時はあえて相手に「攻めさせて」カウンターで決めるという「緩急」も持ち味の一つですよね。 > >鹿島に似ているのは、やはりドゥンガのブラジルだと感じます。強固な守備ブロックを築いて、しっかりゲームコントロールし、個人技を駆使した効率のよいカウンターで射止める。逆にリードを許すと途端に攻めてを失うところも似ていると感じました。 そうか、確かにおっしゃるとおりですね。皆さんの言うとおりかもしれません。 印象的にはブラジルとか、スペインに似ているよりは、むしろドイツに似ているように見えるということですね。確かに今の鹿島は、「繋ぐ意識はあるけど」それはかなり後ろにいってしまって、むしろしっかり守って速攻で畳み掛けてますから、カウンターをする部分は、ドイツに代表されるような感じですよね。どちらかというと、遅攻型から、速攻型に切り替えて3連覇しているのですから、それはおっしゃるとおりだと思います。 一方で、私がスペインに似てる、と思ったのは、日本における鹿島スタイルのたっている位置の問題というべきかもしれません。鹿島や一時期の磐田、V川崎には「繋ぐ」という意識や、「連動性」の重視があったと思うんですね。試合を見ていると「繋ぎ」へのこだわりが見えた。パスも放り込みとかスルーパス、最短最速で前に持っていく、というような実利重視のある意味単調なパスではなく、「崩すため」=「スペースを作るため」の、意図の複雑なパスを「長短組み合わせて」使っていた。 逆に、そのような「意図の複雑なパス」をチームで連動して使えたのは(或いは使っていたように見えたのは)、鹿島や磐田、V川崎、一時期のG大阪、川崎F、千葉くらいであって、他チームは、やはりその域に達しないし、「それ以前」のチームも多いと思うんですね。ただ、この「繋ぐ」意識がかなり濃厚に残っている、というポイントが、スペインに似ている、と見えるのです。正確には、「スペインに似ている」などとはおこがましくて、「スペインの繋ぐサッカーを目指す気持ちを持っている」という程度の話ではあります(笑)。 ただ、この「繋ぐ意識」があるかないかは、かなり日本では重要に思うんですね。この「繋ぐ意識」を殆ど捨ててしまっているスタイルもあるし、浦和とか一時期の広島などは余計な繋ぎを全く放棄していたように見えました。それは良し悪しではなくて、ドイツとかイングランドなどの、「フットボール」としてのサッカー(陣取りゲームとしてのサッカー)に近いスタイルなんだと思うのです。だから、浦和のフィンケ氏の改革もあると思うんですね。彼はこの「繋ぎ」意識を植え付けようとチーム改革しているように思えます。 しかしこの…スペインのスタイルというのは、本当に色々考えさられます。 これは、やろうと思っても、中々出来ない、難しいスタイルですよね。余程名手が揃わないとできないし、全員の連動性が揃わないと、途中でパスカットされて逆襲され、逆に惨敗してしまいそうです。その点堅守速攻は、短期間で成績をあげる効率的な方法ということで世の中に広がっているのでしょうが。ただ、これ、少年サッカーや草サッカーでもやっている方法ですから(笑)、サッカーの醍醐味というのは、私はこの「繋ぎ」だと思います。というか、この「繋ぎ」の妙味を味わえないと、2時間はとても長くて退屈ですよね。その点、鹿島は、遠藤に続き、小谷野も育ってますし、期待がとても膨らみます。もうW杯も終わりですから、Jリーグ早く始まって欲しいですね。 |